日本における旅行商品の造成方法について見て行きましょう。旅行という商品を作成するということは、造成(今あるものを活用して新しいものをつくりだすこと)と呼ばれているようです。これから見ていく商品は、旅行会社が造成し、販売する団体向けのパック旅行商品と、個人旅行向けのパック旅行商品を対象としていくことにしましょう。個人向けの旅行では、交通手段や宿泊施設の予約等を自分で予約するケースもありますが、ここではそれは対象外としておきましょう。まず、旅行商品は「基本的要素」「付加価値的要素」の2つから形成されていると言えるでしょう。「基本的要素」とは、旅行の素材とも呼ばれており、交通機関、宿泊先、飲食店、観光地、レクリエーション施設といった、旅行を構成する素材のことを指しているようです。旅行会社というのは、利用してほしい客層や、目的などを決めて企画を立案するとされています。その企画に合うようなスケジュールとなるように素材に着目し、組み立てて立案するということでしょう。この時、利用する側の心地よさに注意したり、高品質のガイドを探したり、保証の体制を整備したり、また、団体ならではの楽しみを提案したり、それにより、旅行費用を団体価格としてお得にしたりといったようなことが「付加価値的要素」となって、旅行の商品価値を決定していると言えるのではないでしょうか。つまり、旅行会社というものの存在価値は、素材を集めて組み立てるだけでなく、企画や顧客満足を得るための企業の経営努力にあると言えるのではないでしょうか。国としても地方としても、インバウンドマーケティングで勝ち残るには、そういった努力が必要不可欠と言えるのではないでしょうか。