岐阜県は、近年、シンガポールを中心としたマーケティングでの誘客戦略を開始し、東日本大震災の影響を乗り越え、シンガポールからの旅行者による宿泊数を約3倍ほど伸ばした実績が見られているようです。この期間は、日本全体の訪日外国人旅行数が横ばいになっていると言われていた期間であることから、この岐阜県の実績は、地域の努力の結果と言えるのではないでしょうか。岐阜県のホームページには、観光振興の戦略を、単発的なものではなく、長期的な取組みとして展開していく事を目標とし、県民、市町村、県、観光事業者、観光に関係する多くの団体等が協力し、県全体の運動としてインバウンド観光に取組んで行き、観光という産業を、県の礎となるような産業として発展させ、全国、また世界に誇れるふるさと「飛騨・美濃」を作り上げる活動を積極的に行っていくため、その基本となる方針を定める条例を制定したと書かれているそうです。この条例は、条例案を検討するための委員会が設置され、地域での意見交換会や、広く県民などの意見を取り入れるなどして、県議会で議案承認がなされたとされています。これは、県を挙げて観光振興に力を入れるという合意を、県知事などの交代に左右されにくい「条例」という形式で整えたということが言えるでしょう。岐阜県における観光振興の目的は、「観光・食・ものづくり~すべてにおいて選ばれる岐阜県になる」ということだとされています。選ばれるために資源を活用し、国際的にも競争力をつけ、日本国内ではなく、海外マーケティングから評価される必要があるのではないでしょうか。そのため、目的達成には、県全体を結集させていくことが重要であったと言えるのではないでしょうか。