安全

プラスチック容器から環境ホルモンが溶出し、それが食品に移行する恐れが指摘されたことから、包装業界も安全性を示すデータの蓄積に心血を注ぎました。特にフェノールや重金属、蒸留残留物といった危険物質については、目を光らせることにしたのです。その結果、厚生労働省が規定する基準に合致した合成樹脂製品には、「規格合格品」と認定されるプロセスが差し込まれました。そして専用のマークも付与されることになったのです。一方消費者の間で環境ホルモンへの関心が高まる中、業界の自主規制団体として、60年代には塩ビ食品衛生協議会、70年代にはポリオレフィン等衛生協議会が設立されました。これらの協議会が制定した基準を満たした包装材については、独自の合格証が付与され、マークも付けられることになりました。

自主規制の骨格は、危険物質、或いは危険と思われる物質の上限値を定めたものです。上限値は、仮に食品に溶出しても健康に影響を与えないであろう量を指し、国際的な基準に基づいて厳格に定めています。その他、容器に含まれても問題ないとされる物質の種類、量を定めたり、ほぼ安全であるとされる化学物質を示したりしています。ところで化学物質には安全なものと危険なものとがあるわけですが、その基準を国際的に司っているのが世界保健機関(WHO)です。世界保健機関では発癌性物質をランキング形式で公表しており、その一覧表では化学物質も危険度別に区分されています。一覧表に掲載されている化学物質の中には生活用品に用いられているものもあり、世界的にも注目されているランキングです。例えばプラスチック容器に関係する物質としては、塩化ビニルモノマーも含まれており、塩ビ食品衛生協議会もランキングから危険性を判断し、独自の残存上限値を定めたのです。

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